好きなライトノベルヒロインについて.Capter1 ”解凍系ヒロイン”

厨二病っぽく.

解凍系ヒロイン(フローズンハート)

無口だったり,無表情だったり,とにかくカチコチに凍った心をもったヒロイン.
例えば,過去の何らかの原因によって心に深い傷を負っている……といえばありがちな設定に聞こえるかもしれないが,ここではその中でも,「過去と現在」「主人公との交流」などで周囲との相対が極端に変化しまうキャラクターのこと.

例1:

偽りのドラグーン (電撃文庫)

偽りのドラグーン (電撃文庫)

「偽りのドラグーン」のヒロイン,雷竜ティアナレルドは過去の大きな戦争に参加した経歴を持つ.
その属性ゆえに敵の持つ強大な機械竜たちと驚異的な相性のよさを誇った彼女だが,とあることがきっかけで自らの背に乗る竜騎士の命を落としてしまい,さらに生き延びてしまう.周囲はそれを不名誉とし,さらに竜王の娘という高貴な身分から彼女を疎んじた.このことは彼女に大きな傷を残し,もともと人見知りだった彼女はよりいっそうその個性を濃くした

……みたいな背景のヒロイン超大好き.ぺろぺろ.
そう,解凍系ヒロインとは,例えばその心に深い傷を負った状態で氷のように固まってしまったものを主人公との暖かい交流によって次第にときほぐし,そしてデレるというものである!

例2:

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)

東雲侑子は恋を知らない.
主人公はあるきっかけで美人だが得体の知れない無口な東雲侑子と図書委員をすることになるが,ひょんなことから彼女が現役の学生作家であることを知ってしまう.
二人の秘密としてそのことを共有することになるが,短編しか書いてこなかった彼女が次に書こうとしていたのは長編小説.そのために彼にある体験をもちかける

……とまぁこんな感じ.
別に過去におった深い傷だったりしなくてもいい.単純な思春期によくあるコンプレックスでもいいのだ.
とにかく主人公との交流によってヒロインが次第に心を開くさまを見たい!そんなニーズに”安直”アクセス! それが解凍系ヒロインである.


まぁこんなのもアリだ.
例3:

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト」のヒロインの永瀬伊織はバツ5の母親を持っている.そして彼女は父親が変わるたびに自分の性格を変えてきた過去をもつ.そのためずっと「周囲にとって都合のいい自分」を演じ,自分を偽り続けた結果,本来の自分というものを見失ってしまったのである.
普段は明るく振舞っているがその心に潜む闇は深い.

……みたいなのもアリ.
無口や無表情である必要もない.つまり,”頑固”なら良いワケ.伊織のような経歴の女の子は自分の個性をとことんこじらせ,頑固になっている.
そこを我らが主人公が無理やりこじ開け(暖めて),傷つきながらもそれを受け入れて進んでいく.そんなのが大好物!



解凍系ヒロイン.いかがだっただろうか.
皆さんが私と同じ性癖だとしたら一緒にぺろぺろしようぜ!


さぁ彼女のカチコチに,凝り固まったフローズンハートが,僕らの解凍を,待ってる!(はずだ!)