カナクのキセキ3 読了

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)

すごかった. シリーズが続けば続くほど加速度的に盛り上がるこの作品.
2巻のどんでん返しからどのように続くのかと思いきや,まさかここまで王道の展開にもってくるとは.

まず時系列の扱い方が他のライトノベルと一線を画している.で,普通こんな仕掛けを(それも1巻から2巻から3巻まで全てにおいて)仕掛けると読者は混乱するのに全くそのようなことはない.
完全にこの独特な時系列描写を生かしきっていて脱帽する.

同時進行なのだ.
すべての状況は悪い意味でも良い意味でも同時進行する.それゆえに奇跡なのだ.必然なのだ.絶望なのだ.希望なのだ.

1巻の時とは想像もつかないくらい魅力を放つ作品になってしまった.
次の巻が半年後くらいになりそうで本当に待ち切れないものである.

[ラノワードランク MAXは5]

キャラ    4

イラスト   4

シチュ    3.5

性癖     3

読後感    5

ストーリー  5

特別枠:奇跡と”軌跡”の表現 5  

合計 4.21