ロウきゅーぶ！〈10〉 感想＆考察

ロウきゅーぶ!〈10〉 (電撃文庫)

一人の困難はみんなの困難．みんなの困難は一人の困難．
でもそれは決して甘やかしではない．そんな一幕が見れる短篇集．
作者があとがきでも言及していたが，やはり真帆と紗季二人の話から始まり，二人の話で終わるのが良い．
絆の力は無限大だが，時として成長を阻む危険性がある．だからこそより一層の絆の力で皆が成長していく．
主人公が置かれている状況と彼女たちの境遇が一歩一歩困難を克服し，成長していくさまが今回も見れてよかった．
高校性（ロリコン？）の感性と小学生の感性の化学反応に，今後も期待したい．