最前線 紅玉いづき 『青春離婚』 感想&考察

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お話は短いけど,「青春が詰まってた.」

苗字が同じ男が偶然同じ学校の同じクラスになり,クラスメイトに揶揄されたりするうちに次第に意識するように〜 というわりかし等身大な導入でありながら,ある題材を綺麗に切り取ってうまく人間関係に落としこむあたりの手腕に舌を巻いた.
青春でいながら,離婚を切り出す.
そんな矛盾をはらんだ瑞々しい少女の言葉,行動が胸いっぱいに甘酸っぱい気持ちを広げてくれた.これは男が読むのと女が読むのでは感じ方が違う,いわば主成分が性別でコロコロ変わるカルピスみたいなもの.
同じような感想をMW文庫の同作者のガーデン・ロストでも感じたなぁ.

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)

とにかく,短くサラっと読めてドキドキしたりキュンキュンしたり,切ない気持ちになったりしたい方はぜひ読むべき.

1週間限定公開なんてホントもったいない!