ボンクラーズ、ドントクライ 感想&考察 8.57pt
- 作者: 大樹連司,白味噌
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: 文庫
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ぼんくら学生が出会った,少女と言う名の奇跡は,やがて毒物のように彼の精神を依存させ,自立を意識させる.
友情を取るか,恋愛を取るか,などといった単純な決断は往々にして訪れない.そこにジレンマが無い限り,若者は成長しないのだ.
大樹連司が畫くそうした物語は時に成熟した大人をはっとさせ,中高年にきっかけをあたえるだろうことをひしひしとこの作品から感じることが出来る.
クライマックスまでの流れ.全ては少年のある決断までの道標.
そのラストをどう解釈するかは読み終わった読者だけの特権だが,それもまた一つの”決断”になっていると信じたい.
唯一の文句があるとすればカントクのキャラだなぁ.
【ラノワードランク MAXは10】
- キャラ 8
- イラスト 7
- シチュ 9
- 性癖 7
- 読後感 10(相変わらず,スバラシイの一言)
- ストーリー 9
- 特別枠:成長のための決断はこんなにも心打つ 10
平均 8.57