パンツブレイカー 感想&考察

パンツブレイカー (一迅社文庫)

パンツブレイカー (一迅社文庫)

半径2m以内のありとあらゆる下着を自動消去してしまう能力を手に入れてしまった主人公のお話.
当初禁書目録を意識した作品だと思ったが,意外に違うアプローチをしていて興味深いと思った.
自分がダメだとネガティブに思っていても,意外にそれを共有する仲間が出来ると自分を客観視することが出来て,結果良い方向に行く……という流れの典型例に見えた.
お馬鹿な能力に目が行きがちだが主人公の過去の話や妹の精神性の歪さがキラリと光って,全体的に良いスパイスになっていた.
なのでびっくりするくらい良いバランスのお話だった.オチもすっきり.
続きに期待したい.