神様のいない日曜日Ⅵ 感想・考察

ちょっといつもと違ってタイトルいじってみた.

神さまのいない日曜日VI (富士見ファンタジア文庫)

神さまのいない日曜日VI (富士見ファンタジア文庫)

人の願いが,欲望が,思いが,人を変えてしまうというお話.
そして変わった後にどうすれば良いのだろうと葛藤するお話.
それが神様のいない日曜日です,という解釈でいいのだろうか.

今回もあえて全てを描写せず,行間を読む読者に委ねられた印象.
「世界塔」の話や前巻の話は日曜日に世界を捨てた神と呼ばれる存在が,「願いが強ければそれがかなってしまう」ような世界に,世界を作り替えた可能性を示唆していると思う.
そんな中,異能をもった人々は,まさしく自らの欲望や願いによってそれが世界のルールを変えてしまった存在なのだろう.

人という存在を変えるのは世界のルールではなく,「人々の願い」.
その純粋な願いたちに翻弄され,絶望し,希望を見出し,その間で葛藤し,失敗し,もがく.
そんなヒロインを愛でるのがこの作品の正当な楽しみ方だと信じて疑わないことにする.

私も自分の欲望を開放したいと思う.

セリカに指しゃぶられたい.
ディーに耳元で囁かれながら踏まれたい!

失礼しました.